考えに考えて、お風呂に入ってみた。と、イリヤの空を読んでみた。
まぁ体の問題とわかったので、筋肉をゆるゆるにするために、ひとまずお風呂に入ってみました。
ただ湯船に浸かるだけでは時間が勿体無い。
こんな時こそ読書の出番。紙の本ではふやけてしまうのでiPadの出番です。
読んだのはこれ。
イリヤの空、UFOの夏 その1<イリヤの空、UFOの夏> (電撃文庫)
- 作者: 秋山瑞人
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: Kindle版
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今となっては何を思って買ったのか覚えていません。iPadの中で眠ってた本です。
なんだか昔に呼び戻されるというか、学生時代こんなものにハマっていたかなと思わせるような、そんな感覚を呼び覚ましてくれました。
で、面白かった。
最近フィクションが全然面白くないと感じていたのに、面白かった。
なぜ面白いと思えたのか?
単純に、主人公の目線になれたからだと思います。
私が最近のフィクション作品に入れ込めないのはキャラクターに共感できなかったり、キャラクターに寄り添おうとする気が起きなかったからなんじゃないだろうか?
主人公の浅羽直之にはそこそこ一体になりながら読めた。
まあ、そういう風に出来ているから、と言えばそれまでです。
小説は映像作品に比べて一人称視点になりやすいです。
となれば、おのずと主人公と同じ目線で作品世界に向き合うことになります。
ここが出来ないとひどくつまらないものになるのですが、まぁ商業作品でそういったものにはあまり出くわしませんね。
伊里谷加奈と出会って特別な関係っぽくなって漫画アニメ的な登場人物が出てきて、あぁこれがラノベなんだなと思いました。
わかってるんだけど、活字を読むと何か小説らしいものを期待してしまう私は古いのだろうか。(ちなみに夏目漱石が好きです。Kindleに入っているのでこれも読みほしたいです。高校のときに読んで授業を受けた『こころ』はよく覚えている)
現在のフィクション作品だって、楽しもうと思えば楽しめなくはないはずです。
ただ数は多いし、昔と違って現実で楽しめることが多くなれば、こうこうこういう世界観で、あのキャラクターの設定は......などと理解していちいち頭に入れることが面倒になります。
そんな面倒さを吹き飛ばしてくれる作品に出会いたい。どこかで見たような設定や引き込まれることのないお話の展開ではない、問答無用でおもしろいものはないものか。
イリヤの空が面白い作品かどうかはまだ言えません。まだ1巻しか読んでません。
ただラノベとして読むよりか、小説として読みたい気持ちがあります。
ご都合主義的なキャラクターが来るとちょっとなぁと思ったりもします。が、浅羽の妄想を交えた地の文は、偉そうに聞こえるかもしれませんが、読ませくれます。ここが面白いから私はどんどん読み進めてしまったのでしょう。うん、ここが小説の面白さの大事なところだ。
2巻も読むのかなあ?
読むかも読まないかも。
イリヤの空、UFOの夏 その2<イリヤの空、UFOの夏> (電撃文庫)
- 作者: 秋山瑞人
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: Kindle版
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思い返せば高校時代の国語の授業で教わったことが、物語を読むのにずいぶん役に立っている。感情の部分ではなく、論理が重要であること。
普通に夏目漱石か、児童文学が好きなんですよね。宮沢賢治作品を読みたいこの頃。
光車の感想もいつか書きます。