映画キュアモフルン感想!
うん。面白かった。
アクションと挿入歌がいいですね。
映画キュアモフルン 挿入歌いっぱいで良かった。
— 生存疾走 (@Y_synchro) 2016年10月29日
私が何を面白がるのかがだんだんわかってきた.....。
例によって考えが纏まりそうにないので、箇条書きで感想を書いていきます。
ラストの戦闘が面白い。
メインテーマ→挿入歌の流れで入る戦闘シーンはいいものです。
技を沢山使ってディケイドやウィザードのオールドラゴンを彷彿とさせる全スタイル召喚は見ものです。
挿入歌
キラメク誓いと鮮烈!キュアモフルンが聴き所。
プリキュア映画で2回見に行ったのはこれが2回目。
1回目は人形の国のバレリーナ。
(シン・ゴジラは3回も見た。多分まだ見る)
おそらく、私はこの作品が相当好きです。
今後数十年は自分の心の中に残り続けるでしょう。
なぜこれだけ好きなのだろうか?
ひとつはこれが「Go!プリンセスプリキュア」の最終章だからでしょう。
最終回で見れたクローズとの戦闘。
あの延長線上にあって、さらにすごい戦闘。
このスタッフでなければ見に行こうと思わなかったのは事実ですし。
Go!プリにも色々不満はあったのですが、それでもスタッフが何をやりたいのかやりたかったのかはわかる作品でした。だからこそスタッフのことが気にかかり、今回映画に見に行ったのだと、今になってわかります。
前作に抱えていたモヤモヤがこの映画で一気に流してくれた気がします。
ふたつめはTVシリーズの不満をある程度解消してくれたから、ということもあるのでしょう。
オーソドックスだけど、キャラクターがよくわからないのは弱いのでは?/魔法つかいプリキュア! 第1話を見ました https://t.co/Klstw8EiDh #precure
— 生存疾走 (@Y_synchro) March 14, 2016
シリーズをずっと見続けてきた身としては、互いが互いのことをどう思うかを描かないストーリーを見せられるのって、なんか違うって思ってしまうんですね。
古い人間の戯言なんだろうけど。
その部分がある程度解消される......とは考えてませんでしたけど、モフルンの話ですから。
アニメーションのキャラクターは現実に存在しないので、作り手がどんなキャラクターなのかきちんと考えて、その本質を作っておかないと、演出家が変わる度に全然違うキャラクターになる、作品も違うものになる、ということが起こりがちです。
私から見れば、「魔法つかいプリキュア!」はそのキャラクターの本質を作っていない作品に見えます。
で、この映画も作り手が変わったことで様々な解釈が変わっています。
「魔法つかいプリキュア!」の作品ワールドの上に作ったというより、田中裕太監督(タナカリオン (@tanakarion) | Twitter)をはじめとしたスタッフの想像思考熟慮の上に作られている感じがします。
ご本人たちは否定するでしょうけど、私の目に映ったこの映画はそう見えた。
それを嬉しく感じるのです。
(あれ?なんだかTV全否定になってる?)
単に好みの問題なのかもしれませんけど、自分の見たいものに近いものが見れた。
それだけで先ず価値があった。
やっぱりこのスタッフに興味を持ったのは正しかった。
音楽!
高木洋さんの曲の良さを再再認識しました。
勇気が生まれる場所を上回るキラメク誓い。
さらに鮮烈!キュアモフルン。五條さんの歌声が映画館に流れると感動するのは私だけだろうか?
で、買っていい曲だなとわかると更に聴きたくなって何度もループします。
映画「魔法つかいプリキュア! 」挿入歌シングル「キラメク誓い」
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感動!→聴く→また感動→また聴く
を繰り返して、記憶感情が強化されていくのです。
あと、魔法つかいプリキュア!の音楽は歴代最高レベルですよ。
変身音楽の「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」がすごい。
それまでの高木洋音楽に比べて金管楽器がド派手に使われている。
魔法つかいプリキュア! オリジナル・サウンドトラック1 プリキュアミラクルサウンド!!
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これって思い切りがすごく良くなっている、ってことですよね?
素晴らしい。素晴らしい音楽です。
キラメク誓い聞いてから、メインテーマ「伝説の魔法つかい!」がいい曲だと気づきました。
「魔法」と「プリキュア」って相性最悪だから避けてましたけど、こんなにいい音楽が聞けたらなんかもう降参です。
とにかく音楽最高!
このCD収録の「キラリ☆100カラットの奇跡」も神曲です。
魔法つかいプリキュア! ボーカルアルバム リンクル☆メロディーズ
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上野ケンさん作画を始めとするアニメーションの面白さ。
大ベテランの上野ケンさんですが、私の印象では映画ドキドキ!プリキュアとハピネスチャージプリキュア!の12話(野球する回)、44話の力強さが素晴らしいと記憶しています。
で、やっぱりいいんですね。最初の流れ星を待つところや、初めてキュアモフルンを見た時のフェリーチェの表情など。(担当わかんないですけど)
劇場だから作画いいのは当たり前だと言われるかも知れませんけど、いいものはいい!
アニメーターが考えに考えて、技術と感情をこめた絵。
一枚絵として優れている部分と、動きとして優れている部分。
これがアニメーションの醍醐味であり、楽しみのひとつだと思っています。
もっとアニメーション、見なきゃいけませんね。
クマタのドラマ。
クマタがダークマターとして魔法つかいを消そうとするのには理由がありました。
詳細は書きません。実際にご覧になっていただくとして。
自分の感情を理由にモフルンを攻撃してしまったダークマター。
パワーを失ったモフルンを笑うも、自分も悲しんでいることを知るダークマター。
そして、そのダークマターの気持ちをプリキュアたちも”すぐに”理解します。
すごくいいシーンですよ。多少の不満はある。今から理屈こねる。
相手の気持ちをすぐに理解するなんてこと、そうそうないですよ。
多くの場合、みんな自分の気持ちでいっぱいいっぱいです。
自分の悲しむ気持ちでいっぱいで、相手のことなんてなかなか考えていられない。
なのにすぐ共感し、理解する。
みらいたちは理解し、クマタは理解される。
お互いの気持ちが通じ合う。
嘘ですよ。夢ですよ。幻想ですよ。
文句は言いたい。
でも嘘だから、綺麗なもの、美しいものを書きたいんですよね。
こんなの嘘だ、現実にはないとわかっていても、心にくる。
自分の感情の行き場を失った者の悲しみが刺さります。
その結果が暴力だとしても。
脇役や敵キャラにも主人公達と同じように心があって、感情があって、考えがあることを描くのは、田中仁さんの脚本の最も強く良いところだと思っています。
重要人物の動きだけ追っていて、ハッとさせられる。
ハピネスチャージの第4話が顕著です。まぁこれも問題あるとは言えるんですけど。
めぐみの思うように動けないひめの心情を描きつつ、もう一人先生の気持ちも描写する。
もっともっと尺があれば、セリフばかりに頼らずいろんなもので表現できたと思うのだけど、それは贅沢な欲望なんだろうな。
歪みが生じるとわかっていても、セリフで短い尺の中表現しなきゃいけないんですね。
......うん。
戦闘。
最後の戦闘いいですね。
ひとつめでも書いた通りです。
ルビースタイルあるんだ!?は結構衝撃受けちゃった。
(アニメージュの増刊号見るとスタイルチェンジバトルの前半は浦田幸博さん、ルビー出現から藤井慎吾 (@monsuun) | Twitterさん、その後のトパーズのバトルは増田誠治さん、全スタイル登場のパートは板岡錦さんだそうな。みんなすごいけど、板岡さんってすごいよね。
これが見たいために2回見に行ったのかな。
さて、書きました。
TVシリーズに於ける「モフルン押し」は興行的にも成功に導いたようです。
29話モフデレラ回。(演出:土田豊)
36話の回想回。(演出:座古明史)
38話かぼちゃ祭り回。(演出:土田豊)
39話ハロウィン回。(演出;鎌中史陽)
土田豊さんの才能がすごい。
「魔法」と「プリキュア」って相性が最悪だと思ってましたけど、ちゃんと作れば面白いものになるのですね。
TVシリーズがどういう結末を迎えるか楽しみです。