何故、親の言うことなど聞いていたのだろうか?
私達の親は、私達を育ててはくれましたが、私達のプロデュースは悉く失敗してきました。
この仕事を始めなさいと言った仕事は上手くいかない。
あんたにはこれが向いているよと言った種目は芽が伸びず。
この進路がいいと指し示しておきながら、フォローは全くなし。
子供からしてみれば、親の言うことは絶対に正しいと思うものです。
数多くある選択肢の中で、一番良いものが与えられていると、そう感じるものです。
それが間違っていることもある。
と、いうかそっちの方が本当は多い。
自分の理想や成功体験があるために子供にそれを投影して、できる条件を満たしていないのにやらせる。
子供は出来ないと言う。
努力が足りないからだと言う親。
自分の努力が足りないからいけないと思う子供。
もう一度理想を追い求めろと言う親。
挑戦して失敗する子供。
これを何度も繰り返す。
結果として、今私はなるべく親の元を離れて、好き勝手やっています。
分かっていなかった。
親にこちらをプロデュースする能力のないことを。
だからどんなに出来そうにないことでも聞いていたのだ。
言う通りにすれば出来ると思っていたから。
もう、惑わされない。
そう、思っていても。
あの人たちにああしろこうしろと言われると、その通りにしなければいけないと思う自分はまだ残っているのだ。