明確な目標を持つ必要がある。でもその前に......
数多くの本や成功法則の中に、明確な目標を持つことが一番大事だと書かれています。
全くその通りであり、私も完全に同意します。
が、しかし。
しかし。
私自身はその前にやらなければいけないことがあることに気づいています。
それは何か?
それは考えることです。
考えているだけじゃ何にもならないって思いましたか?
私は、考えていないが故に何の成果も出していないのです。
その話をまずはします。
目標ややるべきことを頭の中に思い浮かべる。
そのことを実行する。
目標を達成し、成果を出すにはこのルートをたどる必要があります。
で。
考えるだけでなく、実行しますよね。
でもね、
私は実行しないんですよ。
何故か。
忘れるからです。
大事なのでもう一度言います。
何故目標を達成するための行動をしないのか?
忘れるからです。
そう、人は忘れるんです。
あれだけ体に刻み込もうとして、頭に植え付けようとして、想いをもって決めたはずのことを、忘れるんです。
もちろん完全に忘れたってわけじゃありません。
数時間経ってはっとして気付いて、そういや私メール書くんだったと思い出すことはありますよ。
でも「必要な時」に意識下にあるわけじゃない。
常日頃考える態勢になっていない。
お腹が空いたとか、眠たいとか、体が硬いとか、ちょっと寝っ転がりたいとか、あの情報が気になるなどの思考感情が出てきて、その誘惑に流されます。
誘惑や悪い習慣によってかき消される目標が、ちゃんと考えた目標と言えるでしょうか?明確な目標でしょうか?
答えはもちろんノーですね。
人間の脳はその時に都合のいいことばかりを考えます。
努力をしたくない・エネルギーを節約したい時は怠けることばかりを考え、目標のことなど意識外へ追いやるのです。
考えていないから、行動をしない。
この連鎖にハマるのです。
考えることができない自分が存在しています。
目標が刻み込まれていない自分がいます。
日常の大部分が、遺伝子や蓄積された習慣に支配されている私やあなたは、目標があると言ったところで、真に目標を持って生きていると言えるでしょうか?
言えないですよね。
目標について「常日頃」考えていない人間は、目標を持っているとは言えない。
1日数分〜数時間、酷ければ1週間に数分目標に対して考えている程度じゃ、とても目標を持っているとは言えない。
考えた時間以下の努力しか出来ないのです。出来ていないのです。
もし1週間の大半をゲームをすること、ゲームについて考えることに費やしていたら、いくら「私の目標はお金儲けです!」と言ったところで、思ったところで、嘘です。
結果が、ゲームに大半の時間を費やした結果が出ている以上、あなたの目標はゲームをすることです。
そういうことになります。
目標を打ち立てたところで、それについて考え続けなければ、目標にはならない。
考え続けることの出来ないものは、目標にはならない。
考え続けていないと、目標達成の鍵を失います。
あなたの目標がお金儲けなのに、他者の願望を聞いた時に、注意を向けていなかったために、商品を売る機会を逃す、なんてことが起こりえます。
1日10時間ずつ考え続けていれば10のヒントを得て成長していくのに、
1時間しか考えなければ、1のヒントも得られず、
1ヶ月後には考えている人間が3つ上のステージに上っていて、考えていない人間は何の成長もない。目標を抱いているだけの状況に止まっている。始めた時と何の変わりもない。
それを悔しがる。
こんな経験ありませんか?
私は高校時代からずっと感じています。
目標に向かって進んでいないのは考えていないから。
そしてそれに気付いていないから。
気付いていないから直すことも考えない。
そもそも目標を忘れているから不達成にすら気付かない。
そして数ヶ月経って「私〇〇する予定だった」と思い出して後悔をするのです。
アホです。
でもこれが現実です。
人間の意志の力って簡単に阻害されるんですよ。
一生懸命(でないこともあるけど)考えた自分の目標が、その時その時に生まれる欲望・欲求・都合によって脳の中から押し出され、失くなり、身体は習慣の行動をとります。
目標はいつまで経っても達成されません。
明確な目標を立ててそれに邁進しようにも、忘れるのでは意味がない。
目標を立てて、自らの心身に刻み込んで、肉体・精神が自動追跡レーダーのように目標に向かうようになるためには、目標を立てる前に1ステップ踏む必要があります
考えるようにすること。
考える習慣・考えるクセをつけること。
それもなるべくやりやすいもの・イメージしやすいものから始めます。
お金持ちになる!というのもいいんですけど、頭が鍛えられていない状態で抽象度の高いことをやっても、ただただ負担で実行不可になり、結果が出ません。
例えば毎日ブログを書くこと。
こう目標設定してすぐ毎日できるようになることはありません。
(例外はあります)
数日続けて”忘れ”、ブログを書かなくなります。
忘れる理由は上述したように、自らの習慣によって打ち立てられた思考や行動が頭の中から「ブログを書くこと」を追い出すからです。
この目標を追い出してしまう習慣(多くは避けたい習慣)を追い出す努力をします。
お腹が空いた時は、お腹が空いたことを一旦脇に置いてブログ執筆を考える。
眠たい時は眠気を一旦忘れてブログ執筆を考える。
部屋の片付けをしたくなった時は、その気持ちをどこかにやってブログ執筆を考える。
脳内のスペースに埋まっているごちゃごちゃした感情・考えを全部他の空間に追いやって目標だけで占拠します。
ブログを書かなきゃいけない時も、書く時でない時もです。(ここ重要!)
この作業を繰り返す。
(一度リアルに自分の部屋のものを全部他の部屋に追いやってシミュレーションしてみたら楽しいですよ)
繰り返して、繰り返していく内に不必要なものがなくなり、目標やそのために必要なこと、重要度の高いものが残っていきませんか?
書く時だけ思い出せばいいじゃん、とか言っては駄目ですよ。
例えばあなたが毎日夜9時からブログを書く、と決めたとします。
だからその時間の少し前からブログを書くことを思い出すとしましょう。
その場合、1日のうちブログについて考える時間は約1時間くらいでしょうか。
1日1時間。
つまりその時間分しかあなたは成長しないことになります。
実際は開始当初は忘れることもありますから1日1時間よりも考えている時間は短いでしょう。
ブログを書くことを考えている時間、というのは、単に何を書くかだけを考えているわけではありません。
どのようにして書くか、書き続けるためにどんな工夫をするか、何のために書くのか、ネタをどう仕入れるか、書く時間に書きやすいマインドに持っていく為に何をすればいいのか。
「その時間だけ考える」だけだと単に、「書く。毎日書く。決められた時間に書く。」しか頭の中に湧きません。
「常日頃考えてる」人間の「どのようにして書くか。続ける為の工夫をどうすればいいか。どのフォーマットで書くか。書くのにかかっている時間は何分か。読んでいる人は何を考えているか。PCに向かっていない時もブログを書き進める為に何をすればいいか。余った時間をブログのために使えないか。部屋が散らかっていて集中できないのは問題だから掃除の習慣をつけよう。打ちやすいキーボードはどれなのか。使いやすいブラウザは何か。htmlを覚えるべきか。それを覚える時間はあるか。机をPC専用にするためにどう整理するか。タブレットで打つ時はどうするか。メールを書いたり読んだりする時間に邪魔されないか。どの本を読むか。疲れている時はどう自分を励ますのか。」
などなどの問題は、考えていないはずです。
もちろん1日あたりの思考時間が短くても目標達成できる可能性はあります。
しかしその可能性は低いと言わざるを得ないでしょう。
なおかつ達成までの日数も多くかかるはず。
数年かかってまだ出来ていないこともありえます。
常日頃、意識のある間ずっと考えていれば、問題とその解決策を得て目標達成に近づいていきます。
結果、より短い時間で目標にたどり着きます。
この"短い時間で"、というのが大事です。
そもそも「その時間だけ考える」人間は書く時のスタート態勢が違ってきます。
「(前の行動から)切り替える」→「考える」→「実行する」 ......(1)
のと、
「常日頃考える」→(「考える」)→「実行する」 ......(2)
では達成率が違ってきます。
何故なら、(1)は実は、
「(前の行動から)切り替える」→「考える」→「実行する」または
「忘れている」→「実行しない」
であるからです。
タイミングよく考えてくれれば出来るかもしれませんが、忘れてしまえば無です。
無結果。
この日の成長は無し。
拠り所の「既定時間に実行する」が失われて、「常日頃意識がある間は考える」人間にどんどん差をつけられていきます。
ずっと考え続けている人間は体が書く状態になっているので、必ず書きますし、既定時間にこだわらない書き方を設計しているかもしれません。
実行できる人間になっているのです。
常日頃考えている人間の方が早く成長できる、より早く目標を達成することは、これでもうお分かりですね。
時間効率化の為に、目標について考えるのは1日2時間だけにしよう、とか、決められた時間にだけやろうと考えるのは、全く間違いです。
全く間違いです。
時間を効率的に使って(あるいは時間効率使用ができるように)早く成長する為には、意識がある間は目標のことを考え続けるのが正解です。
考えている時間は無駄になりません。
考えたことは、無駄ではありません。
もちろん実行に結びついてこそですが、「実行に結びつける」為に必要なことも、考えることなのです。
人間は考えていなければ実行しない。
実行すべきことを何故実行できてないんだろうと悩む背後には、1日数分または数時間しか考えていない、という背景がありませんか?
『THINK AND GROW RICH』や『あなたは成功するようにできている』などの成功法則本を読んだところで、あなたに実行メソッドがなければ無力に終わってしまいます。
願望実現のための6カ条を書いたところで実行できない。
それどころか願望を書くことすら叶わないのではないかと思ってるのです。
きちんとした願望・目標を設定するのにも、集中力が必要です。
私は私自身に対して、その集中力や目標を打ち立てる力自体がないことを見抜きました。(過去の経験が役に立っています。)
正解だと分かっていることが、力がない為に実行できない。
本に書かれたことそのままは私には適用できない。
それを解消する為にこの記事を書きました。
つまり、大きな目標を達成するには、「私は目標を達成した経験がある」ことが必要なのではないかと思ったのです。
目標以外のことを排除する脳の使い方、目標に向かう脳の使い方、これを経験する。
で、大きすぎる目標だとかえって成果が遠のくので、実行可能なものにする。
目標達成の時に得た集中力が、大きな目標を打ち立てる力になる。
これによって、私もやっとナポレオン・ヒルプログラムを実践できる、と考えたのです。
ふぅ〜。長かったーーー。
「目標達成の為には考えることが必要だ」を書く為にこれだけの文章を書きました。
様々な本や講義を受けたりして思うことがあったのです。
実行しなければ、いや実行できなければ意味がないと。
どれだけ正しいことであっても、自分に実行できないことを打ち立てたのでは無です。徒労です。
だからまずは、「可能なのに実行していないこと」を”実行している”状態にすることから始めるべきなのだと気付いたのです。
これって大事でしょ?
この経験がないと、ある現実が立ちふさがります。
大きな目標に挑んで苦労疲労徒労無結果ばかりで心が折れてしまう現実です。
目標をただ思うだけでは実行に至りません。忘れて考えることすらしません。
なので、「実行している」自分であること。
この自分が必要。
私は「明確な目標を立てる」という目標を近いうちに達成します。
そして、さらなる未来で、「不可能(だと思われていること)を実行している」私になっているのです。