なんで○○したん? と聞く前に自分の意見を言おう。
コミュニケーションの話です。
先日母との話で起こったことを書きます。
その日母は部屋で衣類を干す作業をしました。
ベランダから竿を持ってくる必要があったので、私が持っていきました。
うっかりベランダの扉を開けっ放しにしていたので、注意を受けました。
ネズミが入ってくるから閉めろ 、と。
数時間後。
衣類を直す際に私はベランダの扉を網戸にしました。
作業で埃が舞うので少しでも風通しを良くしようと思ったためです。
普段もやっていること。問題はないはずです。
さて母がやってきました。
発言。
「なんでベランダ開けたん?」
いや扉開けてませんよ。網戸ですよ。ネズミの件はわかってますよ。私の発言。
「いやわかってるよ。網戸にしとるやろ。一体何時間前の話をしとんねん」
しかし網戸がいかんと揉める母。
私が何故網戸がいけないのかと聞くと、
体調が悪くて風に当たるのがよくないのだ と答えました。
この件では、私はネズミの件で母に質問をされたのだと思い、強く言い返しました。
母の聞き方が不躾だと思ったのです。
ただ母からすればそんな意味じゃない。
私が体が悪い中頑張ってるのにこいつはなんで網戸にしているんだろう、と思って
「なんでベランダ開けたん?」
の発言につながったのです。
まぁ、こういうことありますよね。
私の家族親族は多い。
「なんで○○したん?」のセリフは子供にはなかなか恐怖の言葉です。
聞かれる側にとってはね、こちらに質問する前にあなたが何を考えているのか知りたいのですよ。
その文脈がずれていると、こちらが相手の考えているのと違う文脈で考えていると、見当はずれな回答をして、違う!そんなこと聞いてるんじゃない!と余計に怒られるのです。
普段から深くコミュニケーションをとって互いの間に共通の文脈が生まれていれば、会話の情報量が少なくても、意思の疎通はできます。
けど、私たち家族は30年近く一緒にいるはずなのに、それができていません。
だから言葉に情報を込めるしかない。
この問題を解決する方法は質問する前、または同時に自分の気持ち・意見を言うことです。
私は~~だと考えている。なぜあなたは○○したのですか?
と。
これで情報量格差は幾分かなくなるはずです。
相手に一方的に質問すると、自分は相手の情報を知っているのに、相手は自分の情報を知らない情報差が発生します。
相手の不信感が高まるかもしれません。
しかし始めにこちらの意図を伝えていれば、ずれたコミュニケーションを防ぐ可能性は高まります。
相手の気持ちを知るなり考えるばかりでなく、自分の考えを伝えることもやっていかないと、人間関係は成り立ちませんよ。
母が優秀でないってことはないと思うのです。
大人になるにつれ、親の足りないところがよくわかってきます。